昼の装い
朝から午後5時ころまでに着る服を「昼の装い」とし、それに応じた装いが必要となります。
◆正礼服
格調高い結婚式、及び、披露宴、記念式典、卒業式、謝恩会など。また、これに準ずるホテル・式会場・レストランなどでの着席式パーティー。
モーニング・コート
黒の上着、ベスト、に縞のコール地のスラックス。素材はドスキン・タキシードクロス・バラシアなどが一般的。スタイリングにより、ベストだけグレー又はアイボリーにする他、花婿着用の場合では、上着、ベスト、スラックス全てグレーの場合も。
付属アイテム
シャツは、白無地でウイングカラー又はレギュラカラーシャツ。タイは、白、シルバーグレー、白黒の縞で、アスコットタイ又はモーニングタイ。カフスは、台は金または銀で真珠・白蝶貝等の白石。靴は黒のストレートチップかプレーントゥウが最適。
◆準礼服
一般的な結婚式、披露宴、祝賀会の他、ホテルやレストランで催されるビュッフェスタイルのパーティなど。
ディレクターズ・スーツ
シングルかダブルのブラック、ダークグレー、濃紺のジャケットにモーニング用の縞のコール地のスラックス。慶事への出席には、ブラックスーツより一段高い装いとして是非用意したい。
付属アイテム
シャツは、白無地でウイングカラー又はレギュラカラーシャツ。タイは、白、シルバーグレー、白黒の縞で、アスコットタイ。カフスは、台は金または銀で真珠・白蝶貝等の白石。靴は黒のストレートチップかプレーントゥウが最適。
◆略礼服
形式にこだわらない結婚式や披露宴、平服指定のパーティなど。気軽な集まりや発表会、観劇、レストランでの食事も含まれる。
ブラックスーツ・ダークスーツ
濃紺を初めとする濃いカラーのスーツ。自由な着こなしが可能なスタイル。
夜の装い
午後5時以降の式やパーティーで着る服を「夜の装い」とし、それに応じた装いが必要となります。
◆正礼服
公式の晩餐会をはじめ、格調高い結婚式や披露宴。またはこれに準じる舞踏会・音楽会・着席型のパーティなど。ブラックタイ又はホワイトタイと指定している催しが相当。
タキシード(ブラックタイ)
全てを白と黒でまとめるのが基本のタキシード。ピークドラペル・ノッチラペルとショールカラーの襟型がある。燕尾服も同様に黒と白を基本とした装い。燎歩とも襟には拝絹が付く。また、スラックスも側章付き。
付属アイテム
シャツは、立衿イカ胸(ヒダ付き)シャツにスタッドボタン。カフスボタンは黒蝶貝又はオニキスが最適で、スタッドとお揃いに。タイは黒の蝶ネクタイ、カマーバンドを使用し、靴は黒の紐無し。
燕尾服(ホワイトタイ)
夜の正礼服ですが、宮廷晩餐会やオーケストラの指揮者、社交ダンスの競技会など、限定された場面のみで使用されます。
付属アイテム
黒のテールコートに黒の側章付きパンツ、白の衿付きベスト、立ち衿イカ胸両穴シャツ、白の蝶ネクタイ、白のカフス&スタッドボタン、靴は黒。
喪の装い
正しい装いで、失礼のないようにしたいものです。急な場合が多いので、前もって用意しておくのがよいでしょう。
◆正喪服シーン
不祝儀における喪主、親族、近親者、一周忌までの法要の喪主など。さらに、ごくあらたまった立場の方や大きな規模の告別式。
モーニング・コート
男性の正喪服の基本的な装いは、黒のモーニング・コート。葬儀、告別式、法事で喪主、近親者もしくはかなり親しい立場の人、大きな規模の告別式の場合に着用。
付属アイテム
シャツは、レギュラーカラーの白無地。タイは、必ず黒無地。ベストは、上衣と同素材の黒で白べりは必ず外す。パンツはダーク系で、縞が太く派手な印象のものは避ける。また、カフスボタンはシルバー台で黒石又は真珠。チーフや靴下など小物はすべて黒で統一。
◆準喪服シーン
一般的な葬儀、告別式、一周忌までのほとんどの法要で着用。
ブラックスーツ
通夜、告別式、法事などのすべてに着用可能。スリーピース着用の場合、ベストも黒で統一。
付属アイテム
シャツはレギュラーカラーの白無地。タイは、必ず黒無地。チーフや靴下は黒。その他黒を基本に、金属はすべてシルバーに統一。
◆略喪服シーン
急な弔問、通夜、三周忌以降の法要など。急な訃報に整いすぎた服装ではかえって失礼にあたる可能性があるため注意が必要。
ダークスーツ
スーツの色は、ミッドナイトブルー、ダークグレーなど。柄は、無地又はそれに近いものが良い。
付属アイテム
すくなくともタイは、黒無地か黒の織り柄。その他、靴下などできるかぎり黒を基調にしたもの。